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犬のトレーニングやしつけに関する内容をネットや本で調べると目にする「社会化」や「社交性」とはどのような事なのか。社交性や社会性についてのお話です

【社会化とは】

簡単に言うと、様々な物に「慣れる」と言う事になりますが、実際には単に慣れさせるだけではありません。

経験する物や音等から犬自身にどの様な事が起こるのか、それは良い事か悪い事なのかと言うように、犬がどの様に「慣れたのか」が重要になります。

写真の様に、社会の中では、足で触れた感触の違いや、触れたら動く物や音の出る物等、様々な物が存在しています。

幼い人の子供も同様に、階段は乗り降り出来ても、エスカレーターの乗り降りには戸惑う、又は「怖い」と言う子供も居ると思います。

このように、単に慣れさせるのではなく、物や音に対してどの様な反応をする事が好ましく、又、犬にとってもポジティブにとらえてくれるように慣れさせることがトレーニングやしつけにおける「本当の社会化」なのです。

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【社交性とは】

ご家庭に犬を迎え、家族から得る事が安心や安定であり、家族に対しても又、先住犬が居るのであれば先住犬と友好的な関係が築ける素養をそなえる事が社交性になります。

しかし、人と一緒に生活していく上で重要な事は、家族や先住犬との社交性では無く、他の人や犬との社交性です。

例えば、お家の中だと吠えるけれど、外に出ると吠えない犬や、その逆もあります。

これは、お家の中での社交性及び外での社交性と社会性に乏しい犬の特徴です。

特に気を付けて欲しい犬の状態は、室内(ご家庭内)では吠えるが、外出時(お出かけや散歩)では吠えない犬は飼い主さんが「外では吠えないで迷惑をかけていないから大丈夫」と、おっしゃる方がいます。

飼い主さん目線からすると「吠えないで良い子」と思われているからだと思いますが、犬目線ではどうでしょうか。

社交性に乏しく、通常の家庭内と言う生活環境から離れる事で「恐怖心」や「不安感」が非常に強く加わる事で起こる現象です。

この場合、犬は外が怖くてたまらない、又、不安な物や音が多くて吠える事すら出来ない精神状態に陥ってしまうのです。

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【社会化及び社交性の重要性】

当店のトレーニングは、社会化や社交性を向上させる事で、飼い主さんが愛犬の行動でお困りにならないよう、又、お困りの行動を改善、抑制する事だけでなく、愛犬の恐怖心や不安も作らず、増やさず、飼い主及び愛犬の双方が心地よく過ごせる様にする為に愛犬だけでなく、飼い主さんも愛犬の社会性や社交性についての知識を学ぶことで本当の社会化・社交性が身に付くのです。

◇社会化によって、掃除機も怖く無くなります。

​◇社交性によって、犬種や性別、身体の大きさや年齢に関係なく触れ合いが出来ます

犬の訓練

飼い主さん以外の人や他の犬に多く触れ合う機会が多かった飼い犬程、人社会での社交性は身に付きやすいのは言うまでもありませんが、間違ってはいけない最重要な事があります。

【社交性を向上させるには】

①会わせる犬が社交性を身に着けていなければならない事

②犬同士合わせる際に、犬任せにしない事

③飼い主含めた人が、犬の事を理解し、犬の掟にそった接し方をしなければならない事

上記内容を守って社会化向上は行う事が望ましいでしょう。

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①を守れなかった時の例

実質的に傷つける行為をしない犬で、追いかけっこが好きな子に合わせた時、愛犬が追いかけっこが苦手もしくはしたくないと言う子や他の犬への不信感や恐怖心を抱いている子である場合、片方は追いかけ、片方は逃げ続けると言う場面にドッグランで遭遇する事があります。

この場合、両方共に社会化不足・経験不足と言う事になります。

実質的に傷つける行為はせずに、単に追いかけっこがしたいと言う犬であっても、相手が「やめて」の合図や、不安・恐怖をしめしているのであれば、社会化が出来、経験豊富な犬は追いかけっこをしません。

相手の精神面を考慮せず、追いかけ続ける犬は、実質的に傷つけてはいないものの「精神面に傷を負わせている」と言う事になります。

又、逃げ続けてしまう子は、恐怖心や不安から逃げ続ける事で「更に追われる」と言う事に気づけておらず、そうした面から、経験不足だと言えます。

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②を守れなかった時の例

これは、①の内容を例にしてみるとわかりやすいのですが、追う側と追われる側、この状況がずっと続くのを「そのうち慣れる」と思う飼い主さん、いつになったらなれるのか?と思っていませんか?

どうすれば良いのか、犬が自身で判断し、行動を切り替えられない場合、いくら同じ状況にさせても、「慣れる事は決してありません」

恐怖や不安からとる行動は、一度決めた行動を犬が自ら変化させる事は非常に困難な事で、犬が自ら勝手になれるなんて事を期待していては、犬に好ましい行動を覚える機会を減らしてしまいます。

むしろ、他の犬に会う事により強く抵抗するようになってしまいかねません。

来客で吠える犬の飼い主さんは、愛犬が勝手に来客時の吠えをやめると思いますか?

「何度も来客に合わせていれば吠えなくなる」なんてありえません。

より敏感に来客を察知し、吠えるようになるのではないでしょうか?

海辺を駆ける柴犬

③を守れなかった時の例

人に対して不信感・恐怖心を抱いている子に、いきなり声をかけ、頭をなでるなんて事をしてしまえば、場合によっては噛まれる事もあるでしょう。

不信感や恐怖心を抱いている子や、初めて会う犬への接し方は

「目を合わせず、声を掛けず、触らない」事が

犬に接する際の守るべき項目です。

散歩中に見かけた犬に「かわいいねぇ♪」などと声を掛けながら近づき、触ろうとするしぐさを見せ、犬の顔を覗き込んで吠えられた経験のある方、犬の掟を破っている証拠ですよ。

犬が悪いのではなく、犬の掟を知らない人がその行動を引き出しているのです。

【好ましい社会化・社交性を学ばせるには】

①社会化の出来ている先輩の犬から学ばせるべき

②好ましくない行動をした際に即座に注意し、好ましい行動を引き出すべき

③飼い主さんが犬の事を学び、知識を向上させ、愛犬の事だけでなく、犬を知るべき

上記の点を網羅する事が出来るのが

「犬のしつけ幼稚園」です。

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